バイブロハンマ工法の積算

仮設工

バイブロハンマ工法の積算方法についてまとめました。

バイブロハンマ工法は振動・騒音に関する制限が少ない現場条件である場合、経済的に鋼矢板やH形鋼杭を施工できることが多い工法です。

積算基準では、電動バイブロハンマと油圧バイブロハンマで施工する場合の施工条件全般に対応できるように記載されており、基本的には見積もりに頼ることなく積算することができます。

この記事では以下のことについて書いています。

・バイブロハンマとは
・積算条件の確認
・積算する際の注意点

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バイブロハンマとは

偏心モーターによって発生させた振動を直接杭に伝達し、打ち込む杭の周辺地盤の摩擦力を低下させ、杭の自重を頼りに杭を地盤に押し込む工法です。

得意な硬さの地盤に対しては日当たり施工量が大きいという利点があるものの、あまり硬い地盤には適さない欠点があります。
また、その施工原理から周辺地盤に振動が伝達されてしまうため、振動・騒音への配慮が必要な現場条件では適用できません。

バイブロハンマで施工ができない現場条件である場合は、「油圧圧入引抜工法」で積算することとなります。

ただし、同じ地盤条件である場合はバイブロハンマの方が日当たり施工量が大きいことが多いため、騒音・振動を許容できる場合はバイブロハンマが採用されることが多いです。

電動バイブロハンマ

バイブロハンマの駆動源に「電気」を使う方式です。

起振力に優れる一方、振動・騒音による影響が大きくなりがちであるため適用できる現場条件が限られます。

また、高負荷での連続使用を続けた場合はバイブロハンマ本体の発熱量が大きくなるためモーターが焼損しやすい欠点があります。

油圧バイブロハンマ

バイブロハンマの駆動源に「油圧力」を使う方式です。

起振力は電動バイブロハンマに劣りますが、電動バイブロハンマと比較して低騒音・低振動で施工でき、連続使用が得意である利点があります。

油圧バイブロハンマは「油圧式可変高周波バイブロハンマ」を代表として、低公害な施工法の開発が進んでいます。

バイブロハンマ分野では調和工業株式会社が国内トップシェアです。
中でも「油圧式可変超高周波型バイブロハンマ ZERO SRシリーズ」は現場で見る機会が多いです。

参考URL:調和工業株式会社ー製品情報(http://www.chowa.co.jp/products/

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積算条件の確認

積算に必要な条件は
・Nmax
・陸上施工 or 水中施工
・バイブロハンマの規格
・鋼矢板 or H形鋼の型式
・打込長
・継施工の有無

6つです。

Nmax

バイブロハンマで打込む上で想定する最大N値です。

ボーリング調査した際の標準貫入試験結果などから、打込む深さ範囲での最大N値とします。

陸上施工 or 水上施工

陸上施工の場合はクローラクレーンもしくはラフテレーンクレーンが歩掛に含まれます。
水上施工の場合はクレーン付台船や引船が歩掛に含まれます。

バイブロハンマの規格

バイブロハンマの規格により、日当り施工枚数が変わります。
日当り施工枚数は歩掛に直接影響します。

積算基準からは以下の選択肢が読み取れます。

・電動式普通型60kW or 90kW
・電動式可変モーメント型60kW or 90kW
 (ハット型鋼矢板用)
・油圧式・可変超高周波型235kW
・油圧式・可変超高周波型235kW
 (ハット型鋼矢板用)

鋼矢板 or H形鋼 の型式

鋼矢板もしくはH形鋼の型式の違いにより、日当り施工枚数が変わります。
日当り施工枚数は歩掛に直接影響します。

打込長

打込む長さです。

矢板長とは異なりますので注意してください。

継施工の有無

必要な鋼矢板長さに対して、1本もので施工できない現場条件である場合は継施工について考慮する必要があります。

具体例としては以下の条件に当てはまった場合です。

・リース標準長以上の矢板長さが必要な場合
・車両制限令の許可限度を超えてしまい1本もので搬入できない現場条件である場合
・上空制限を受けるため分割して施工する必要がある場合

リース標準長については以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

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積算する際の注意点

クローラクレーンの分解組立輸送費用の計上を忘れないように

陸上施工では、油圧バイブロによる引抜き時を除きクローラクレーンによる施工が標準とされています。

したがって、クローラクレーンの分解組立輸送費の計上を忘れないようにしてください。

引抜き時は「油圧バイブロ」であれば分解組立輸送費用の計上が不要

以前は油圧バイブロハンマによる引抜きクレーンはクローラクレーンでしたが、現在の積算基準では引抜き時のみラフテレーンクレーンとされています。

これにより、引抜き時に油圧バイブロハンマを想定する場合は分解組立輸送費を計上する必要がなくなりました。

油圧バイブロによる引抜きによる調査結果が、ラフテレーンクレーンを使用した市街地施工実績が多かったことによると思われます。

これにより、打込み時は「電動バイブロ」とした場合においても、引抜き時は「油圧バイブロ」を採用した方が経済的となる場合が多くなりました。

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最後に

以上で、バイブロハンマ工法の積算についての記事を終わります。

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